アンコールワット、アンコールトム、バンテアイ・スレイ、プリヤ・カン等の写真集


石像


 赤道に近いこの地では日中ほぼ真上からの日差しになる。写真は午前中だが厳しい日差しのために大変暑い。カンボジアの観光シーズンは乾季である。長い雨季には激しいスコールがあり、降雨量もかなりのものらしい。その証拠に遺跡の至る所に 『苔』 が乾燥した跡が見られる。この苔は雨季になると再び息を吹き返すのだろうか?今は彩度も落ちくすんだ色をしている苔も水を得れば美しい緑色に輝くであろうことが容易に想像できた。カンボジアの遺跡群が本当に美しいのはむしろ雨季なのかもしれない。観光できる状態ではないのだろうが、半壊した遺跡が雨に濡れその表面の苔が妖しく輝き、頭上には4面仏顔塔が…そんな光景が目に浮かぶ。この遺跡群が発見された当時は植物も群生していたのだろうからきっとこの世のものとは思えないぐらいの不思議な空間であったのだろう…。
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