アンコールワット、アンコールトム、バンテアイ・スレイ、プリヤ・カン等の写真集


バンテアイ・スレイ入口石柱 1


 アンコール美術の初期のものとされるこの寺院はその建築のほぼ全てに細かい彫刻、文様が刻まれておりその密度は目を見張るものがある。また、バンテアイ・スレイはアナスティーローズ工法(※1)で修復された最初の寺院ということでも有名である。アンドレ・マルローが寺院壁面の女神像を剥ぎ取ったことで有名な『マルロー事件』の現場でもある。1930年出版の『王道』はこの時の事件を小説化したものである。


※1
『アナスティーローズとは、建築物をそこに使われている建材を用いて、それぞれに固有の建築法にのっとって、再建あるいは倒れた建材を引き起こすことである。アナスティーローズはそれなくしては古代の建材を元に戻すことが出来ない場合には、欠落した石に代わる新しい建材を目立たぬように、かつ正当な理由をもって使用することを許す。』…ギリシアの建築家バラノスによる定義
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