アンコールワット、アンコールトム、バンテアイ・スレイ、プリヤ・カン等の写真集



Neak Pean


ニャック・ポアン寺院 建立年代:12世紀末 建立王:ジャヤヴァルマン7世 宗教:仏教(観世音菩薩)
規模等: 『絡み合う蛇』 の意。中央大池と四つの小池がある。中央祠堂の其壇には、尾を絡ませた2匹の大蛇の彫刻があり、仏教的宇宙観を具現した遺跡である。
Phnom Bapheng


プノン・バケン寺院 建立年代:900年頃 建立王:ヤショヴァルマン1世 宗教:ヒンドゥー教(シヴァ派)
規模等:高さ60mの自然の小丘の上に高さ47mの寺院。プノン・クロム、プノン・ボックと並ぶアンコール3聖山の一つ。第一次アンコール王都(10世紀初め)の中心山。
Setting sun (Phnom Bapheng)


プノン・バケン寺院頂上から臨む夕日。頂上からはアンコール・ワットも見え、絶好の観光スポットになっている。
Money


カンボジア貨幣。100、200、500、1000の新札と使い古された500。



編集後記


サイトについて…。
 このサイトの写真は2001年のはじめに僕がシンガポールからカンボジアへ観光したときのものです。使用した機材は、型番さえわからないシンガポールの家にあったオートフォーカスのカメラ一つのみです。フィルムは Konica と Kodak を使用しています。Kodak はプリヤ・カン寺院の後半半の分とタ・プローム寺院のみです。

アンコール遺跡群の感想。
 アンコール・ワットは僕が学生の頃から世界で最も行ってみたい遺跡でした。それは日本の媒体を通して受けたアンコール・ワットの印象があまりにも幻想的で美しいものだったためですが、実際に行ってみると思い描いた印象とかなり異なっていたためはじめは戸惑いすらありました。アンコール遺跡群は想像以上に快適な状態にありました。車で遺跡間を行き来して見栄えの良い場所のみを楽しめる…そう、完全に観光地でした。密林の中を歩かねばならないなんて事は全くなく、しかも樹木に蝕まれる姿もほとんどありませんでした。そんな事で驚くなんて知識がないにもほどがあると怒られるかもしれません。それで 『世界で最も行ってみたい遺跡だ』 なんて言ってたの?などと言われそうですけれど…その通りなんです。ただ、日本の媒体を通して見た幻想的な姿があまりにも美しかったもので…。
 実際に行ってみたカンボジアの印象は想像とは違うというか…全く別の魅力を持った国でした。僕はうっそうとした密林のイメージを強く持っていました。たしかに密林はあるのですけれど、乾季だった事もあったのでしょうが、大量に
舞う埃が広い広い空と遠くまで見渡せる大地をまるで淡いフィルターをかけたように曇らせてパステル調に浮かび上がらせている夢のような世界でした。朝日と夕日が驚くぐらい美しく、ところどころに生える非常に背の高い先端に丸い形状にうっそうと葉を茂らせた不思議な樹木が真っ黒のシルエットを浮かび上がらせるその様はこの世のものとは思えないほどでした。

現地の人々。

 また、僕が考えさせられたのは現地の人々の笑顔でした。まだ、地雷も多く埋まるその土地では手足を吹き飛ばされた人も見かけることが出来ますし、国の状況は決して裕福とは言えないものですが、人々の笑顔は大らかで魅力的でした。土地の人の平均収入は3ドル程度だそうです。朝、自転車にパイナップルを積めるだけ積んで町に運び賃金をもらい、そのまま町で日が暮れるまでのんびり遊んでから帰る…大抵の人がそんな毎日を送っているそうです。町の人々はみなのんびりしていて悲壮感はなくむしろある意味幸せそうに見えました。人の幸せってなんだろう?先進国ってなんだろう?文明の発達ってなんだろう?…そんなことを考えさせられました。世の中便利になったというけれど、冷静になって考えてみるとかえって不便になっているのではないか?こんなに世界を狭くすることになにか意味があるのか?などと考えてしまいました。

料理について。
 意外な事ですけれど、カンボジアの食事はそこそこ美味しいものでした。全ての料理に共通するものですけれど、甘さが強いのが特徴です。とくにパイナップルが好きらしくかなりな料理にパイナップルが入っていました。距離的に近いのでタイ料理に近い物が多いのですけれど、驚いたのがトムヤンクンににたスープが非常に甘かった事です。器の底に大量のパイナップルが沈んでいました。

最後に…。
 まとまりのない編集後記ですけれど、最後までお付き合いありがとうございました。最後に…今回の旅行で快適なスケジュールと親切な解説をしてくれた、現地の日本人ガイドのAさんに感謝の気持ちを記します。


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参考文献


 『アンコール・ワット 密林に消えた文明を求めて…』 ブリュノ・ダジャンス 著 中島節子 訳 石澤良昭 監修 創元社

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