アンコールワット、アンコールトム、バンテアイ・スレイ、プリヤ・カン等の写真集


タ・プローム寺院内部 1


 実験として、タ・プローム寺院は植物を取り払わず、破壊の進行するままに手をつけられない状態で保存されている。なにも知らないで観光客としてアンコール遺跡群を訪れる時、
僕らが想像し期待する遺跡の状態と言うのはまさにこの寺院のような状態なのではないだろうか?たしかにまるで発見当時のような幻想的な状態は僕たちにドラマティックな印象を与えてくれるし、鑑賞物としての価値は高いだろう。しかし歴史的な資料としての視点から見ると、これらの遺跡をそのまま放置して破壊が進行するままにするよりも近代的な技術によって修復し、保存する方が大事なことなのだろう。どちらがこの遺跡に対する接し方として正しいのだろうか…。難しい問題だと僕には感じる…。

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